「君主論」とリーダーシップ

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先日、ある雑誌を読んでいたら、「経営者がひそかに読んでいる名著」という特集がありました。

経営者の表向きの愛読書としてよく挙げられるのは、『論語』だったり、『新約聖書』だったりしますが、声を大にして言えないけど、ひそかに読んでいる名著のトップがマキアヴェリの「君主論」と「韓非子」の二冊なのだそうです。

「君主論」によると、「賢者を数名、身近に置いておき、重要な事項は賢者の意見を聴きながら、最後は自分ひとりで決断をしなければならない」とのことです。

また、マキアヴェリは「恐れられるのと愛されるのと、どちらがよいか」という問題提起をし、どちらか一つを選ぶのであれば、「恐れられるほうが、はるかに安全である」とも述べています。

理由としては、「人間は、恐れている人より、愛される人を容赦なく傷つけるから」だそうです。

また、「何ごとにつけても善い行いをすると広言している人間は、よからぬ多数の人々の中にあって、破滅せざるを得ない」と述べています。

「君主論」と「韓非子」はともに現実主義に基づいて、リーダーの在り方を述べています。人が現実に生きているのと、人間はいかに生きるべきかというのとは、非常にかけ離れており、人間いかに生きるべきかを見て、現に人が生きている現実の姿を見逃す人間は、破滅するのが落ちであると警鐘も鳴らしています。

「君主論」の権謀術数的な部分は参考にしない方いいと思いますが、それ以外については、現代でも参考になる面は多々あると思います。リーダーの地位にある方は、「君主論」や「韓非子」をひそかに読んでみるのも良いと思います。