『クロカン』に学ぶ教育戦略

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私の好きな漫画に三田紀房氏の『クロカン』があります。
野球漫画と言えば、エースや4番バッターが主人公というのが定番ですが、野球部の監督が主人公という珍しい漫画です。

選手ではなく、監督目線で物語が進行していくので、采配やリーダーシップの仕方なども学べて興味深いのですが、一番の面白い点は、いかに「人を育てていくか」だと思います。

三田紀房氏は『ドラゴン桜』の作者でもあるので、『教育』というテーマが得意なのだと思います。

クロカンこと黒田竜次は、ひょんなことから、鷲ノ森高校という万年予選敗退の弱小野球部の監督になりますが、彼はまず選手の意識改革から行います。鷲ノ森高校は、産業といえば、なめこの栽培ぐらいしかないという過疎った村の中にあり、そこで育つ人間といえば、常に周囲の眼を気にして、他人がしたら自分もする、自分でものを考えられない、といった者ばかりです。

選手たちが他人の顔色を見て決断しようとしたときは、クロカンは厳しく叱り、自分の頭で考えて自分で決断するようしつけをします。また、無料で人に教えてもらったことは役に立たないとして、彼はノックを一本打つごとに、選手から指導料を徴収します。

自分の身銭を切って初めて人は学んだことが血肉になるということでしょう。

クロカンが目指したことは、もちろん甲子園で優勝することですが、その過程で、選手たちを自立した人間に育て上げるということだと思います。自立した人間とは、自分の頭で考え行動し、決断できる人間のことです。

もちろん、あくまで漫画なので、大げさに描いている部分もありますし、そのまま真似するとパワハラなどにひっかかる点もあるので、注意が必要です。

それを踏まえたうえで、『クロカン』は、教育において大切なことを教えてくれる漫画ではないかと思っています。