パワハラのご相談

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先日、ある会社からパワハラのご相談がありました。
社内で事件が起きてしまい、どう対応していいいかわからず、混乱をしているご様子でした。

パワハラが起きた場合にまずすべきは、事実関係の調査です。関係当事者にヒアリングをし、目撃者もいるのであれば、綿密な調査を行います。

客観的な調査の結果、パワハラの事実が間違いないのであれば、再発防止策を徹底しなければなりません。指導教育が必要ですし、場合によっては配置転換も必要でしょう。

また、加害者の処遇をどうすべきかも重要です。悪質でなければ、始末書、減給、降格といった処分で反省を促すことも選択の一つです。

以上は、起きてしまった後の対処療法ですが、一番良いのは、こういった問題が起きないように、事前に手を打っておくことだと思います。

普段から、パワハラ、セクハラ防止のための研修を実施し、人の配置にも常に目くばせをしておくことだと思います。

谷沢永一氏によると、江戸時代に最も優秀だった政治家は松平伊豆守だそうです。理由は、事件が起きる前に、すべて予防し、何も問題が起きなかったからだそうです。由比正雪の乱や承応事件も未然に防いでいます。

起きてしまってからでは遅いので、事前に手を打ち、職場環境を守る。
そのような会社が理想です。