11/10の記事で、事前情報を得る前に会ってみることが採用面接で大事とお伝えしました。
それ以外の採用面接の思いがけないコツをお伝えできればと思います。
株式会社人材研究所の曽和利光氏が『「できる人事」と「ダメ人事」の習慣』の中で、するどい指摘をしているので、要約して引用をしてみます。
「採用に成功している会社の人事は、「とりあえず会ってみるか」とたくさんの人と会っています。
例えば、人材エージェントに、多くの条件をつけて要望すると、エージェントは就活中の大勢の人に「あの会社に入るのは厳しい」と触れてまわることになります。人事の知らぬ間に、大勢の人が落とされているわけです。
採用広告を出す際に必要以上に厳しい条件をつきつけるのも似たような影響があります。厳しい条件を見て、「ああ、自分には無理だ」と思うことは、「落とされたこととほぼ同じです。
一度落とされた人は再びその会社の門を叩くことはほぼしません。そして、どんどん「採れない会社」になっていきます。
このように会わない採用は百害がある一方、利点は「手間がかからない」というぐらいしかありません。
採用に携わる人間のうち、本当に驚くほど多くの人が信じ込んでしまっている、ある根本的な誤解があります。それは「優秀な人を採るためには、採用基準を厳しくするべくだ」という誤解です。
「厳しい条件をかいくぐってきたのだから、優秀な人材が集まるだろう」というのは、大きな間違いです。
実は、採用の必要条件が多ければ多いほど、優秀な人材が採れる確率は低くなります。
優秀な人材を採りたいのなら、必要条件は最低限必要なものだけに絞らなくてはなりません。」
引用は以上ですが、少子化が進む日本では、上記の考え方で採用面接を行っていけば、間違いないと思います。
ご参考まで。